資格取得の幻想

仕事柄多くの会社への応募者に接しています。
前から気になっていたのは、資格について皆さん過度のこだわりや期待を持っておられる様子。中には会社を退職して資格を取得を目指される方もいる。
宮勤めをしていると、嫌なことが頻繁にあります。そういった中、資格を取得して独立しようと考えることは、まあ自然な考えでもあります。
でも少し待って下さい、その資格本当に価値がありますか？それだけでメシが食っていけますか？
私は本当に価値がある国家資格は医師免許や薬剤師他ごく一部だけじゃ無いかとさえ思っています。極論言ってごめんなさい。でも暇な方はこのページを見て下さい

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140320-00033145-toyo-nb&ref=rank

弁護士や公認会計士でさえこの有様です。年収４００万行かない弁護士が大変多いことは驚きです。（あれだけ勉強し努力されたのに）
十数年前、ある知り合いが、
「中小企業診断士」の資格取得をめざしていました。
彼によるとしっかり勉強して資格を取れば、独立してやっていけると希望に満ちた笑顔で話していました。彼は自動車のセールスをしていて、苦労が絶えない、数字に追い立てられ先行きも暗いので是非独立したいとのことでした。
その後見事資格を取得し、カーディーラーも退職、「中小企業診断士」の事務所として開業されました。
しかし今時お客がつかないんですね、結局「中小企業診断士」は開店休業状態で、量販店の「警備員」の仕事をされることになりました。元のカーディーラーの仕事の方が良いのは言うまでもありません。
綺麗なタレントさんがＣＭや新聞で、資格取得を広告されていますが、その手の学校や業者は商売です。
特に怪しいのは、電話で勧誘する業者、合格するまで指導など美辞麗句を駆使し言葉巧みに誘います。しかも教材費や講習費が法外に高い物があります。（もう詐欺です）
その資格がどれ程社会的な価値があるのか？、また自分の仕事にとってどれ程有益なのか？等々良く確認されて取り組まれることをお勧めします。
企業にもよりますが、物作りが後退した中、今一番重要視されているスキルはコミュニケーション能力です。先ほど書きました「宮勤めをしていると、嫌なことが頻繁に・・・」これが結構自分には良いことでもあるんですね。もう一度見直し自分が属する組織で仲良くやっていきましょう（笑）